奨学生OB 塘田捷人さんの声

学部第2期生 (2016年度採用)・現NHK仙台拠点放送局 記者

奨学金を応募した当時はアメリカ大統領選の最終盤。
誰もがクリントン氏の圧勝を予想していた頃でした。
マスメディアが皆、同じ内容の報道をしていて、私は違和感を感じていました。その違和感がまさに記者になりたいと思ったきっかけです。人の本音に迫れていない、何かがおかしいと思い、マスメディアが好きになれませんでした。だからこそ、中に入ってその違和感を解消したい。そう思っていた矢先「ジャーナリスト志望者の奨学金」が目にとまりました。幸運にも奨学生として採用され、志望通り記者になることができました。

皆さんもこれから就職活動をすることでしょう。メディア業界は通常の就職活動とは異なります。時間や労力、そして、お金もかかります。そうした時、この奨学金がきっと役に立つはずです。そして、記者となって働き始めれば、同盟育成会を通して出会う講師の人たちの言葉が大きな財産になっていることに気づかされます。
皆さんには日々感じる「違和感」を大切にしてもらいたいです。

記者になると日々の取材に追われ、いつしか取材が業務化していき、初心を忘れます。今あなたが感じている「違和感」を忘れずに、この世界を目指してきてください。

NHK仙台拠点放送局 記者 塘田捷人