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2019年度の同盟学寮・対面式を開催 =新寮生は、市谷13人、白山9人=

 同盟学寮の2019年度の対面式が、4月14日(日)に市谷寮で行われた。今年の新寮生は、市谷13人、白山9人の計22人。先輩の在寮生約80人を前に、この日正式に顔を合わせた。 

 午前11時、同盟育成会の佐藤陽信・事務局長が開式を告げた後、白山、市谷の新寮生の名前を1人ずつ読み上げる。名前を呼ばれた新寮生は、ハイと元気よく起立し、在寮生の方に振り向いてあいさつした。 

 山内豊彦理事長が「ようこそ、同盟学寮へ」と呼び掛け、次のようにあいさつされた。 

「きょうの対面式で新寮生は在寮生と、正式に顔を合わせる。寮生活のスタートと言っていい。期待半分、不安がちょっぴりというところでしょうか。ある卒寮生が、寮の同人誌『雑木林』にこんなことを書いていた。有利な条件で住める代償に、少し面倒な掃除や行事参加というルールがある。卒寮近くなり、そんな面倒なルールが楽しく思えてきた。鍛えられてきた思いがすると。皆さんも、時を経るにつれて、不安は消えていくと確信している」 

「最近、ある人に同盟学寮の特色は何かと聞かれた。寮費が安い、設備が整っている、2人相部屋であること、寮の運営は基本的に寮生の自治に委ねていると答えた。もう1つ、寮生がきちんとあいさつをするという伝統がある。あいさつは非常に大事なことで、最も有効なコミュニケーション手段だ。大きな声であいさつすることを、どうか大切にしてください」 

「大学に入り、大きな志、目標を持つことは大切なことです。同盟学寮は多様性のるつぼです。違った地域から来て、違った学校に通う。当初の志、目標に向かって自分を磨く。同時に多様性に触れる中で、目標の設定をし直して、別の道に進む人もいる。そうした可能性を見いだす大変貴重な場でもあります」 

「初志貫徹もいいが、志を設定し直して頑張っている人も素晴らしい。寮生活は、これからの人生を歩んでいく上で大切な基盤、基礎となります。大いに活用して、寮生活を有意義に過ごしてください」と結んだ。 

 白山寮の黄田秀夫学寮長は「白山寮はこの春、9人の新寮生を迎え入れた。26人が応募し、20人と面接した。皆さんは2倍強の難関を突破しての入寮だ。相部屋の先輩や同期の仲間たちと、お互いのよさを認め合い勉強に遊びに、切磋琢磨していってください。働きながら学ぶのが基本理念だが、皆さんの本分はあくまでも学業。きちんと4年で卒業できるよう、1~2年生の時にできる限り多くの単位を取るように。同時に、掃除と行事には必ず参加するよう心掛けてください。食事やさまざまなことに面倒を見てくださる管理人ご夫妻に、感謝の気持ちを忘れずに。楽しく充実した寮生活を送り、実り多い大学生活となるよう願っています」と、あいさつした。

 市谷寮の齋藤美保子学寮長は「面接をして、学生生活を応援したいと思わせる人たちを新寮生として迎えました。安全に暮らせる生活環境を整え、管理人さんの心尽くしの食事を提供し、皆さんの成長を見守っていくことを楽しみにしています。勉強、アルバイト、遊ぶ時間、どれも頑張って、目標とする場所に将来たどり着けるよう、頑張っていきましょう」と、あいさつした。 

 続いて、新寮生たちが1人ずつマイクを持ち、大学・学部名や相部屋の先輩を紹介し、「早く満員電車に慣れるように」「歌うのが好きなので、一緒にカラオケに行きましょう」「声が大きいので、うるさかったら注意してください」「東京にまだ慣れず、よく迷子になります」などと、ひと言ずつ自己紹介した。 

 次に、市谷寮委員長の酒井福さんが「2年前に入寮し、高校の先生からは『大学は人生の夏休み』と言われてきたので、楽しいものだと思った。しかし自分でいろいろな選択を迫られ、寮生活にも難しさがあると感じている。例えば、アルバイトは自分の空いている時間を選び、やりたいことを選んで決めればいい。寮生活は、ここに住み続けていくからには、義務が発生する。あいさつはきちんとしなければいけないし、食事に○を付ければ必ず食べてほしい。掃除も行事も参加してほしい。自分でやりたいことと、寮で生活する上での義務を使い分けて、充実した大学生活を送ってください。同期にはいろいろな人がいて、歌手を目指している人や警察官になりたい人もいる。いろいろな人と接して、2年間、成長できたなと思う。皆さんも同期を大切にし4年後には新しい自分になれるよう、成長してほしいと思う。4年間、頑張ってください」と、歓迎の言葉を述べた。 

 白山寮委員長の石原郁弥君は「入寮して2週間近くがたち、慣れてきたと思う。寮はみんなで生活しているので、ルールを守ってほしい。先ほど理事長が述べられた、この寮は多様性のるつぼだという表現に共感します。この寮は男女合わせて100人以上いて、出身も大学・学部も違い、バックグラウンドもそれぞれ異なります。これらの人が一堂に関わるという機会は、それほど多くはないと思うので、ぜひ大切にしてほしい。特に同期は自分にとって、心強い存在になっている。同期との関わりを大切にしてください。育成会の方々、寮長、管理人さんに毎日感謝しながら過ごしてください。これから楽しい行事がいっぱいあります。みんなで盛り上げていきましょう」と、歓迎の言葉を述べた。 

 最後に、白山寮管理人の小宮さん、市谷寮管理人の遠藤さんの両ご夫婦と、市谷寮の管理代行新井さんを紹介し、対面式は無事終了。新寮生の集合記念写真を撮影して、散会した。