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寒空の中、白山寮生10人が夜警  拍子木打ち「火の用心」の声

 「カーン、カーン、カッカカカ」-都心の寒空に拍子木の乾いた音と「火の用心」の声がこだまする。同盟学寮白山寮が属する東京・文京区の原町町会は、2018年12月25日(火)から29日(土)までの5日間、夜9時から町内の年末夜警と火の用心を実施した。寒風が吹く中、白山寮から毎晩、寮生2人ずつ計延べ10人が参加した。

 参加者は、町内の白山地区と千石地区を2手に分かれ、拍子木を打ち「火の用心」と書かれた提灯を片手に「火の用心」の声を響かせる。歳末の犯罪防止と、火の元に十分注意するよう促した。1時間ほどかけて巡回した後、横山町会長宅前の詰所に戻る。

 寮生たちは町会の役員とともに、詰所に用意された熱々のおでんや豚汁、お汁粉などをいただき、冷え切った体を温めた。参加した延べ10人の寮生の中には、初めて経験した新人寮生もいれば、昨年も参加した上級生の姿も。

初参加の新人寮生らは「故郷では火の用心を呼び掛けて回ったことがないので、とても楽しかった」と感想を漏らす。また「役員の方々は皆さん優しく、年配の人たちの温かさに感激した」と話した。

夜警して回り、初めて見ることができた街の姿は新鮮だった。参加した寮生にとって日常の大学生活では味わえない、貴重な体験となったようだ。

(了)