同盟学寮の平成28年度対面式が4月10日(日)午前11時から、白山寮で開催された。本年度の新寮生は、白山寮(男子)が21人、市谷寮(女子)は14人の計35人。在寮生約60人と初めて、正式に顔を合わせた。
同盟育成会の井口事務局長による開式の辞で始まった。まず山内理事長が「新寮生の皆さん、入寮おめでとう。白山寮は満室、市谷寮も1-2年後には定員いっぱいになるだろう。寮生が100人規模となり、同盟学寮創立から76年の歴史を経て、白山と市谷の2寮体制は2年目を迎えて確立したと言える。新寮生にはイスラム教徒もいるし、初の双子の兄弟も。高校出たての人が多いが、中には大学院から博士課程に進んだ人もいる。多様性に富んでおり、まさに社会の縮図だ。昨日の新聞のコラムで企業が採用に当たって、約8割がコミュニケーション能力を重視すると答えている。多様性あふれる寮生活を通じて、よく遊び、しっかり勉強してほしい」とあいさつした。
次に、黄田白山寮長は「今年の新寮生の中には、ミャンマーと中国の仲間がいる。同じ寮の中で多様な民族、異なる宗教や文化と接することができる。お互いのよさを認め合い、刺激を受け合って勉強に、遊びに切磋琢磨してほしい」と話した。
齋藤市谷寮長は「ここで出会った先輩や同期の寮生とのつながりを大切にしてください」とあいさつした。
新寮生の自己紹介に移り、インフルエンザにかかって静養中の2人を除く男女33人が、出身校や趣味などをそれぞれ紹介した。緊張のあまり、言葉がなかなか出ない人もいるなど、まだ初々しさにあふれていた。
続いて、市谷寮と白山寮の自治委員会委員長が歓迎の言葉。市谷の荒井梢子委員長は「この寮で共同生活を送るには、頭を使って考えてほしい。頭を使って考えて暮らせば、出来ないことが多いはずの寮は、ほかでは絶対できないようなことができる我が家になります。みんなで仲よく賢く生きていきましょう」と述べた。
白山寮の森紘生委員長は「この寮に入ってよかったことは①あいさつが常人の3倍②掃除が2倍できるようになった③協調性と客観性が養われた④かけがえのない友人ができた-など10個を紹介。月3万円で住めるアパートではない。互いを尊重し合い、分け隔てなくコミュニケーションを図ろう」と述べた。
最後に、市谷寮の管理人・調理人の辻さん夫妻と、4月から新たに白山寮の管理人・調理人に就任した小宮一さん・美代子さん夫妻を紹介した。