創立85周年記念会を開催=AIリテラシーなど講演

251018創立記念会で講演する寺島絵里花氏
251018創立記念会で講演する寺島絵里花氏

同盟育成会は創立85周年記念会を10月19日、東京都千代田区内幸町の日本プレスセンタービルの大ホールで開催しました。同盟学寮の寮生のほか、財団の評議員、理事・監事、学寮運営委員、学寮のOBら約110人が参加しました。従来、創立記念会は日曜日に開催していましたが、ゆったりとした会場を確保できる土曜日に変更しました。

 

記念会に先立って、日本メディアリテラシー協会の寺島絵里花代表が「情報を力に変える~AIリテラシーとメディアリテラシーの最前線」の演題で講演しました。寺島氏は参加者にスマートフォンの利用時間を尋ねた上で、利用した長さをチェックできる機能を利用して「デジタルコントロールできる能力をつけてほしい」と訴えました。その方法として①自身の利用時間を親しい人と共有しあう、②時間を制限するアプリを活用する、②白黒モードにしSNSをあえて面白味のないものにする、などを挙げています。

 

さらに、検索情報が自分の好みのものばかりになりがちな「フィルターバブル現象」に触れ、自分とは相反する意見の収集に力を注ぐよう提案。寮生の大半がAIを利用していることを確認した後、AIが示す内容が正しいとは限らない点を指摘しました。さらに、いずれ社会に出る寮生に向けて、個人名や会社名を含めた情報を基にAIを活用する危険性を強調していました。

 

記念式典では、福山正喜理事長が挨拶に立ち「寮生には共生・共助の気持ちを持ってほしい」と呼びかけました。続いて白山寮の山田悠斗委員長が共同生活の中でトラブルがあっても、自分たちで解決していきたいとの意欲を表明。市谷寮の古川日菜副委員長が、寮での交流を深めていきたいと話しました。最後に、市谷寮の齋藤美保子寮長、白山寮の吉野克則寮長がそれぞれ挨拶し、懇親会に移りました。

 

懇親会では、寺島代表に多数の寮生が質問を投げかけるなど、活発な交流が行われました。